不正咬合の原因
お子さまの歯並びが悪い、もしくは悪くなる要因は、以下のようなことがあげられます。
1. 指しゃぶり、おしゃぶりなどの癖
長期間の指しゃぶりやおしゃぶりなどが歯ならびに影響してきます。
2. 骨格的な要因
ご両親の遺伝的要素を受け継いで、骨格的な要因が歯ならびに影響している場合があります。
3. 歯槽的な要因
歯が大きい、歯が多い、前側傾斜(前に倒れている、下の歯が中に倒れている)など歯槽的な要因がある場合があります。
不正咬合を放置するリスク
1. コンプレックス
幼少期を経て、自分自身について興味を持ち出す、小学校高学年・中学生くらいになると歯並びが悪いことをコンプレックスに感じるお子さまが多くいらっしゃいます。
2. 手術
子どもの頃に矯正歯科治療を行うと、骨の成長をコントロールすることができますが、大人になってから、受け口を治そうとしたとき、顎を切る手術をしなければ治らなくなることがあります。
3. むし歯・歯周病・入れ歯
歯並びが悪いと、虫歯や歯周病に罹患しやすくなります。また、開咬や受け口などの不正咬合の状態であると、奥歯に負担がかかり過ぎてしまい、将来、歯を失ってしまいます。結果、入れ歯になる可能性が高くなります。
Ⅰ期治療(子どもの矯正歯科治療)の必要性
Ⅰ期治療とは、子どもの矯正歯科治療のことです。お子さまの体の成長に合わせて、顎も拡げることができます。骨格的な要因を活かすことができるため、その後に生えてくる永久歯の萌出を正しい位置に萌出誘導させることが可能になります。
Ⅰ期治療(子どもの矯正歯科治療)とⅡ期治療(大人の矯正歯科治療)の違い
Ⅰ期治療は、子どもの歯のみ、子どもと大人の歯が混じって生えている時期の矯正歯科治療になります。成長に合わせての治療になりますので、歯ではなく歯が生えてくる土台、顎を整える矯正歯科治療になります。
治療期間は、半年から2年ぐらいの治療で、2ヶ月〜3ヶ月に一度来院していただきます。また、装置も取り外し式の装置を使うため、お子さまへの負担が少なく、治療を進めることができます。また、出っ歯やガタガタなどの骨格的な要因が絡んでくると、治療期間は3年以上かかる場合もあります。
Ⅰ期治療(子どもの矯正歯科治療)装置の種類
Ⅰ期治療(子どもの矯正歯科治療)の開始時期
Ⅰ期治療(子どもの矯正歯科治療)の開始時期は、7歳〜8歳ぐらいが目安になります。下の前歯4本と上の前歯2本生えてからの治療になります。